Unity 1 week game jam [ふえる] 参加記録 -あの職人に憧れて-
参戦記録というか、今回のオチ。
あの職人に憧れて
私が作る時は、遊んだゲームの中で"これは"と思った体験を引っ張り出して、なんとか具現化しようとしてます。
今回思い出されたのは、前回「密」の""推し"" 3作品
「星渡りの青い鳥」 ADV
「M87」 パズルアクション
中でも今回注目したのが、
「高密度はなびしょくにん」 クリックアクション
unityroom.com
ここがヤバイぞ! 高密度はなびしょくにん
まずはともかく、ゲームオーバーまで遊んでみて欲しいです。
遊んだ? OK? ホントに? よろしい。では語るとしましょう。
このゲームの真骨頂は、何と言っても演出である。
- 評価にはっきりと現れている"色合わせパズルとしての操作性の気持ちよさ"
- いらすとやを基本とした、絵作りの統一感
- 異物として現れるマーモット
この3点取っても、ただのミニゲームとして完成レベル。100作遊んだらover50には入る。 しかし、恐ろしいことに、これはフェイクであり、前座に過ぎない。
本番は、異物として現れるマーモットをクリックした瞬間から始まる。
ア゛!
ア゛ァアァアァ……
イントロ (ベガロスト)
この一連の流れが最高なんですよね。最高だろ? 文字に起こした音だけでも、もう優勝してるんですが、細かく見ても優勝しているんですねこれが。
- ア" から打ち上げまでが3秒タメ、
- 打ち上げから爆発までが5秒タメ、
- 爆発音が消えるまで3秒、
- そこからしっとりイントロのベガロストを、明滅する花火と共に流す。
間の取り方が最高なんですよね。
ほしいところに、欲しいものがある。ニーズをばっちり理解しているんだな!
各位、当然字幕の最後までプレイされたと思うのですが、
「やりなおすボタン」が踊り出すところとか、クレジットの終わりでもう何もないハズなのにずっと見ていられるレベル。
たった数秒の体験に余韻が生まれてるんですよね。
これだけでも100あったら10には入るヤバさなのですが、ここまではムービーシーンの演出のうまさ。
言うなれば、面白いMAD動画でも得られる体験です。
本当にヤバイのはここ。
なんか他にも飛んでる……
そう、このゲームは、実際にクリックしたマーモット以外も射出されるのである。
プールされているマーモットは、一匹射出されたら、すべて射出され大輪の花と散るのだ。
もう、お分かりだろう。
このゲームはマーモットをプールする
ゲームである。
そう、
あの操作性も!
充填速度の速さも!
ベガロストでさえ!
マーモットをプールするゲームのためであったのだ!
マーモットの出現確率は低く設定されていて、6匹そろえるためには連打が必須。
しかし連打しすぎると一触即発のリスク。
しかもマーモットがたまればたまるほど、先が見えなくなっていくチキンレース。
演出一発だけでも満点だった本作品が、ゲームとしても最強になった瞬間である。
表の花火ゲームの裏に仕込まれた、ルビンの壺のようなゲーム。
これこそが「高密度はなびしょくにん」である。
ぜひ、真のクリアをその手で確かめて欲しい。
参考資料
高密度はなびしょくにん | フリーゲーム投稿サイト unityroom
https://unityroom.com/games/shokumen
投稿作
超超ショートなゲーム(?)です。 unityroom.com